小林農園の始まり
江戸時代より続く農家である当園では先代の小林藤寿が昭和35年頃、狭山丘陵の南斜面にある畑にみかんの木を植えました。以来60年以上に渡り代々みかんを作り続けています。
陽当たりと水はけが良くみかん栽培に適した土地であることから、当時の武蔵村山市の小学校教諭が地域の農家に栽培を勧めたことがきっかけで狭山丘陵周辺でのみかん栽培が始まりました。
みかん栽培への挑戦
みかん栽培には温暖な気候が不可欠であるため、陽当たりが良い狭山丘陵の南斜面であっても武蔵村山の冬の寒さに耐えきれず枯れてしまう木も少なからずありました。当地で初めて行うみかん栽培の技術を習得するために全国各地のみかん産地への視察・研究を重ね、元々山林だった畑の土壌改良に取り組むなど様々な試行錯誤を経て現在では武蔵村山市が東京を代表するみかんの産地となり、「東京狭山みかん」の名で親しまれています。
貴重な首都圏の自然環境との共存
緑のオアシスのように残る狭山丘陵の自然を未来の子どもたちに残していけるように、除草剤・化学肥料・農薬の削減に努めています。IPM(Integrated Pest Management)という、人や環境へのリスクを最小限に抑える病害虫防除の理念のもと、農薬だけに頼らない農業を実践しています。
自然の中で素敵な食の体験を
小林農園は丘の上の陽だまりの中での楽しい収穫体験をしていただくため、新鮮で美味しい果実を味わっていただくためにこれからも研鑽を続けてまいります。東京の市街地の中に浮かぶ緑の島「狭山丘陵」の自然に触れながら、夏にはぶどうの直売、秋にはみかん狩りを通じて子どもから大人まで皆様に素敵な食の体験をしていただきたいと心より願っております。